⑥産後の生活
産後は静養を
日本では産後、一週間程度入院し静養しますが、アメリカではただちに退院のため、コンドに帰った時点で「出産のダメージ」が回復できていません。特に「会陰切開」「帝王切開」などした場合、帰宅した時点で傷はくっついていません。コンドではとにかく静養に努めましょう。
産婦人科医の説明によると、アメリカ人は人種として日本人より産道が広く、出産後のダメージが少ないとか。退院後もすぐにビーチに出かけたりお買い物に行っているアメリカ人ママもいますが、真似をせず、1週間程度はコンドで静養して体の回復に努めてください。
産後、赤ちゃんだけでなくママの体に異常が見られた場合、産婦人科医からもらった緊急連絡先にためらわず電話しましょう。ハワイは気候がよく快適なので、つい見過ごしがちですが、特に初めての出産の場合、いろいろと体にも変化が現れます。十分ご注意ください。
産後はぜひお手伝いをお願いしましょう
こうした事情ですから、産後の一定期間は、日本からどなたか手伝いをお願いすることをお勧めします。当会の調査では、妊婦さんのお母様=赤ちゃんのおばあちゃまが渡航されるケースが多いようです。出産産のご経験もあり、お孫さんをかわいがっていただけます。今回だけは、おばあちゃまに甘えてしまいましょう。もちろんご主人はじめ、ご家族の方・ご友人の方でかまいません。
特に産後の1~2週間は、赤ちゃんの授乳や睡眠のペースに慣れるまで体がきついです。ママは赤ちゃんのケアに専念し、掃除・洗濯・炊事・買い物・・・などの家事などは、一切人に任せてゆっくり休まれた方が、その後の回復が早くなりますし、ストレスも少なくて快適な産後生活を過ごせます。
小児科検診
出生後、赤ちゃんにはすぐに小児科医の検診があります。その後は基本的に1か月検診ですが、その間も異常がある場合はためらわず、小児科の緊急連絡先に連絡してください。
また日本とアメリカで必要な予防接種の種類は若干違います。事前によく確認しておきましょう。また小児科の先生は、帰国前に鼓膜のチェックでもお世話になります。これを怠ると飛行機内でかかる気圧によって赤ちゃんの耳を傷めますので、必ず受診してください。
各種書類手続き
出産後、病院によっては自動的に保健所への出生届書類を出してくれるところもありますので、病院や医師によく確認してください。アメリカの出生証明書、SSN(ソーシャル・セキュリティ・ナンバー)申請、日本の出生届、帰国のためのパスポート・・・など、さまさまな手続きがあります。「どの書類をとるために何と何が必要」「何を先に取ってからこちらをとる」という風に効率の良い順番がありますので、よくコンサルタントのアドバイスを確認してください。
なお、アメリカの出生証明は有効期限が無期限です。お土産もかねて多めに取っておくといいでしょう。
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